【フランクフルトの旅行事情】~ドイツ旅情報~

こんにちは。

今回は、以前僕も住んでいたことがある、ドイツはフランクフルトの旅情報をお伝えします。
主要な観光スポットに加えて、有名なイベントもご紹介しています。
それでは早速見ていきましょう!

フランクフルトってどんな街?

まず、フランクフルトの基本情報から。
ドイツには日本でも有名になっている街がたくさんありますが、フランクフルトもその一つ。正式名称は、フランクフルト・アム・マインと少し長い名前ですが、現地の方々もフランクフルトだけで呼ぶことが大半です。
フランクフルトの一番の特徴は何と言ってもその経済力。街の中央には、ヨーロッパの街並みのイメージとは違い、巨大なビル群が建っています。フランクフルトはヨーロッパ屈指の経済都市であり、欧州中央銀行やドイツ連邦銀行などの名だたる銀行が本社をかまえています。

また、フランクフルト空港は世界最大級のハブ空港として有名です。日本からの直行便もあるので、ヨーロッパやアフリカへ向けて旅行をされた方の中には、乗り継ぎでフランクフルト空港を利用したという方も多いのではないでしょうか。
鉄道に関しても、フランクフルト中央駅という大きな駅があり、これまたドイツ国内ではトップレベルで多くの人が行き交う重要な駅となっています。

このように、フランクフルトはドイツだけでなく、EU圏内で見ても人やモノの行き来が多い重要な大都市となっています。ちなみに、日本で「フランクフルト」というソーセージの種類がありますが、これはこの街の名前に由来しています。ドイツには各地方に特有のソーセージの種類があるので、フランクフルト風ソーセージが日本に入ってきた、ということだと思います、ちなみに、ウインナーの由来は隣国オーストリアの首都ウィーンから来ていますね。

話が逸れましたが、これでおおまかなフランクフルトの特徴が分かったと思います。
ですが、フランクフルトの観光スポットと聞くとイメージの湧かない方が多いと思います。実際にどんなところを観光できるのか、フランクフルトの主な観光スポットを次にご紹介します。

フランクフルトの人気観光スポット5選

google マップ

今回ご紹介する観光スポットは全てこの地図上に表示してありますので、数字を合わせて参考にしてみてください。

レーマー広場

平日なので人は少な目です。この日はスパイダーマンがシャボン玉を飛ばしていました。

フランクフルトと言えば、の一番有名な観光スポットではないでしょうか。奥に見えている建物は伝統的な木組みの建物で、お土産売り場やレストランなどが入っています。
本ページのトップ写真はこの広場を反対側から映したもので、市庁舎やレストランなどの建物が並んでいます。大きな広場の周りをぐるっと囲むように絵本の世界のような建物が立っているのです。
広場自体は入場無料、観光案内所も広場の北側の方にあります。ただ、レストランやカフェはがっつり観光地なだけあって少しだけ高くなるイメージですね。
ちなみに冬にはここでクリスマスマーケットが開催されます。このクリスマスマーケットについては後のイベントの項目で詳しくご紹介します。

聖バルトロメウス大聖堂

逆光になっていますが、このどデカい建物が聖バルトロメウス大聖堂です。覚えられなくてもフランクフルト大聖堂で通じます。英語だと、聖バーソロミュー、どこかで聞いたことのある名前…🐻
こちらもレーマー広場のすぐ近く、東側にあるのですぐ見つけられます。聖堂内には無料で入れてゆっくり見学ができますが、併設の博物館や塔に上ってパノラマを見る場合は有料になります(塔は328段の階段を歩いて上るので気合が必要ですが…)。
ふもとから見上げるとまさに圧巻なこの大聖堂。ぜひ訪れてみて下さい。

マイン川

レーマー広場を渡って南に向かっていくとすぐに川が見えてきます。それがマイン川です。街の正式名称「フランクフルト・アム・マイン」のマインです。これは言わば、「マイン川沿いのフランクフルト」というような意味で、このような地名表記はドイツ国内でよく見かけます。
ここでは遊覧船が走っていたり、地元の人々がジョギングしたり日光浴をしたりと、ゆったりできる雰囲気です。芝生やベンチもあるので、歩き疲れた時などの一休みにおススメです。
レーマー広場やその周辺で気になったパンやソーセージ、ビールなどをテイクアウトして、ここに座って食べてみるのもいいかもしれませんね。
夏にはここで花火大会が開かれますが、後のイベントの項目を参考にして下さい。

ツァイル

ショッピングモール「マイ・ツァイル」の内部。不思議なデザインが印象に残るスポットです。

こちらはレーマー広場から北に向かって数分歩いたところにあるショッピングストリートです。東西に500m程延びる歩行者天国で、左右に大小さまざまなお店が並んでいます。ガレリアというデパートや、写真のマイ・ツァイルというショッピングモールもあり、買い物好きな方はいくらでも時間を過ごせるエリアとなっています。特にマイ・ツァイルは、このガラス張りの建物がくり抜かれているような奇抜な見た目もあり、ツァイル通りの顔になっています。ファッションは勿論、電化製品や洋菓子、スポーツ用品など、さまざまなショップがあるので、観光に来た際にはぜひこのエリアで日本では買えないものを購入してみてはいかがでしょうか。ちなみに僕は、ガレリアの地下の食品売り場で、本場のチョコレートやワインのお土産を買ったりしていました。レーマー広場のお土産売場と併せてこちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。

ゲーテハウス

ドイツの代表的な文豪、ゲーテの生家が博物館になっています。ゲーテは、1749年に生まれてから16歳ころまでこの場所で生活をしていました。キッチンや応接室、書斎などが当時のままに展示されており、天才ゲーテのルーツを間近に見ることができます。
レーマー広場の西に位置しており、上で紹介したスポットからも歩いていくことが可能です。中世ヨーロッパの人々の内装や家具は美しく、ゲーテのことを詳しく知らない方でも、一見の価値がある観光スポットです。
ちなみに訪れる際は、追加料金が必要ですが日本語のオーディオガイドを借りての見学をおススメします。

【住所】Großer Hirschgraben 23-25,Frankfurt
【アクセス】UかSラインの地下鉄Hauptwache駅から徒歩約5分
【開館時間】10:00~18:00(日・祝は17:30まで)
【閉館日】年末年始などの祝日休館があるので注意
【入館料】大人7ユーロ、6歳以下無料、オーディオガイド3ユーロ

フランクフルトのイベント3選

さて、次に、フランクフルトで行われている年間のイベントについてご紹介します。若者が多く集まりますが、基本的にフランクフルトは治安がいいので、僕の周りでもトラブルに巻き込まれたケースはありません(個人的な迷子を除く)。ですが、一人で行かれる際は、スリなどに十分注意をするようにしてください。

マインフェスト(Mainfest)

フランクフルトの夏の風物詩ともいえるこのお祭り。毎年8月始めに開かれレーマー広場からマイン川沿いまで屋台がならび、ライブ演奏が行われ、移動遊園地もやってきます。普段はゆったりとしたマイン川沿いも、この時は多くの人で賑わい、熱気を帯びています。お祭りの最終日には、マイン川上に花火が上がってフィナーレを迎えます。この花火を見るだけでも十分楽しいのですが、ドイツ風の豪快なお祭り騒ぎは、ぜひ味わってほしいところ。

全然綺麗に撮影できていませんが、花火はこのように水上であがるので、橋の上に陣取って見るのがおススメ。お祭り最終日の22時から15分間ほどのショーとなります。2019年は8月5日が花火の日でした。ショー自体は短いため、場所探しで迷うと見逃しちゃいますので時間に余裕をもってどうぞ。
ちなみに、個人的には日本の花火の方がほんの少しクオリティが高いと思いました笑
でも夏の海外で花火は意外と貴重ですので、超おススメのイベントです。

※2020年度のこちらのお祭りは、新型コロナウイルスのため開催中止となっております。

博物館通り祭り(Museumsuferfest)

こちらも8月に開かれるお祭り。ヨーロッパ最大級の文化イベントで、毎年8月末に3日間マイン川両岸で開催されます。こちらも、マインフェストと同じように屋台が並び、ライブが行われて大盛り上がりを見せます。
このお祭りの目玉は、何といっても美術館や博物館の入館が激安なこと。なんと7ユーロ(値段が変更している可能性あり)のバッジを購入すると、期間中は美術館や博物館に入館し放題なんです!マイン川両岸にはたくさんアート施設があるので、ふらりと立ち寄ってみると思わぬ発見があるかもしれません。

※2020年度のこちらのお祭りは、新型コロナウイルスのため開催中止となっております。

クリスマスマーケット

言わずと知れた超有名イベント。ヨーロッパ諸国ではそれぞれの街でクリスマスマーケットが開催されますが、フランクフルトも例外ではありません。
レーマー広場に巨大なモミの木が設置され、ツァイルからマイン川沿いまで暖色系のライトアップと共にたくさんの出店が並びます。

右に見えるのがモミの木。レーマー広場は屋台と人で埋め尽くされています。

ホットワインやソーセージなどの飲食物から、可愛い木の工芸品、クリスマスのオーナメントなどが売られており、本当に夢の中にいるような気分になります。

有名なクリスマスマーケットは他の都市にもありますが、フランクフルトのクリスマスマーケットは、実はヨーロッパ最大級の規模。レーマー広場のような広場の中にだけお店が並ぶのが一般的なクリスマスマーケットなのです。
クリスマスマーケットの開催時期は11月終わりから12月の20日過ぎまで。クリスマスイブやクリスマスの日には既に終わっているので注意が必要です。

フランクフルトのおススメポイント

如何だったでしょうか。
フランクフルトは経済的な側面が強い分、日本人がイメージするようなヨーロッパの雰囲気は少し薄れてしまうかもしれませんが、近代と伝統が織り交ざった魅力的な観光スポットやイベントがたくさんあります。ロンドンやパリなどの他の大都市と比べて物価もかなり安く、治安もいいことで有名です(中央駅付近だけは常に注意が必要)。また、皆さんもお気付きのように、ほとんどレーマー広場の周囲で主要な観光ができちゃいますので、短い時間しかなくてもいろいろと見てまわることができます。もしフライトの乗り継ぎ時間が6時間もあるなら、一度降りて観光をすることができます。

ただ、もし絵にかいたようなヨーロッパの雰囲気にどっぷり浸かりたいという方は、他の街の観光をおススメします。他のドイツ国内には、日本人が思い描くような情緒あふれる街がたくさんあります。残念ながら、フランクフルト市内は大都市という性格が強く、ヨーロッパの美しい街並みを期待して行くと、思惑が外れてしまうかもしれません。ただし、それでもがアクセス非常に良く、中継地としてもよく利用される街ですので、行かれる際はご紹介した内容を参考にしてみてください。

他のドイツの美しい街もこのブログでご紹介していきますので、そちらも参考にして下さいね。

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