車でヨーロッパ3カ国を巡る旅行をした話の2日目。
ローテンブルクとノイシュヴァンシュタイン城見たさに友達の愛車ビートルに乗り込んだ!無計画な2人だがさてはて旅の行方は…?
てな感じで車でドイツ、オーストリア、スイスの3ヵ国を巡る3泊4日の旅をしてきました。なかなか素晴らしい旅になったので忘備録として書いておきます。2日目はノイシュヴァンシュタイン城観光の後、オーストリアへ入国してインスブルック観光、スイスへ移動してインターラーケンで宿泊です。
2日目の朝
動き続けた1日目からの車中泊でしたが、そこは若さにものを言わせて元気に起床。
車を止めていた場所には夜着いたので、実は周りの景色はよく見えてませんでした。
美しい朝焼け。思ってたよりもきれいな所でした!ビートルと朝焼けの図です。
日の出とともに起きて湖のほとりを散歩しましたが、9月末とは言え寒い!
少し散歩したら、朝一番でノイシュヴァンシュタイン城へ乗り込むために早速お城のあるシュヴァンガウ地区へ向かいます。途中のスーパーでパンを買って朝食にしました。
第4の街:フュッセン・ノイシュヴァンシュタイン城
さてさて、朝食を手軽にすませて、向かうはお城。観光客が集まる前に突入するべく開館1時間前の7時にチケットを買えるようにお城のふもとの駐車場に到着。
しかしチケット売り場にはやはり既に観光客がたくさん。当然予約なんてしてないので列に並んでチケット購入。めちゃめちゃ素敵で愛想のいいおばさまが対応してくれたのでそれだけでも来て良かったです。
ノイシュヴァンシュタイン城に入るためには30分程度のツアーに申し込む必要があります。個人では入れません。8時15分のチケットが買えたので、山の上に登ってツアーの時間を待つことにします。
山を登るバスを待っているところから別のお城が。ホーエンシュヴァンガウ城というお城だそうです。今回こちらのお城へは入りませんでした。
山を登ってバスを降りて、さあ、お城の前まで歩いて…と思っていましたが、ツアーの時間までまだ30分以上ある。ということで先にマリエン橋へ行ってみることに。
マリエン橋とは、ノイシュヴァンシュタイン城の観光には欠かせない存在です。実はノイシュヴァンシュタイン城のすぐ近くよりもこの少し離れた橋からのお城の眺めが一番美しいとされてるんです。近くまで行くとお城が大きくなりすぎて逆に写真が撮りづらいのです。
看板も出ていて道は分かりやすいです。舗装された道路ではなく山道を軽く登っていくような感じで橋へ向かいます。
朝早く来たおかげで観光客もまばらです。シーズン中は橋が落ちるやろというくらいたくさんの人で溢れかえるみたいです。旅の目的の一つが今、目の前に!と胸を躍らせながら橋へ。さて、その眺めは…
THE 最高です。これぞ絶景といった感じじゃないでしょうか。人目もはばからずハイテンションで写真を撮ってしまいました。朝の8時前にこんなにテンションが跳ね上がったのは実に昨日以来です。
一度は見てみたいと長年思い続けていただけあって感動もひとしおです。お城の背景がどこまでも自然なのがまた素晴らしい。ディズニーがお城のモデルにしたというだけあって大満足の景色です。橋も高さはありますが、揺れるような橋ではないので、高所恐怖症の方でも大丈夫じゃないかなと思います。無理してでも見ておくべき景色だと思います。
ひとしきりはしゃいだらツアーに間に合うようにお城へ向かいます。橋からお城までは15分くらいでしょうか。地味に疲れるくらいの距離がありますのでご注意を。
お城の前に到着。ツアーの時間待ちの観光客がたくさんいました。ツアー時間の案内を表示した電光掲示板と駅の改札口みたいなゲートがあって違和感満載です。ここには無料のトイレがありました。
ここから先程のマリエン橋が見えたのでカメラの望遠で見てみると、さっきよりもかなり人が増えてました。橋の幅も狭いのでなんだかんだですぐ前に出れて写真撮影には困らないと思いますが、それにしてもすごい人出です。
そうこうしてると自分たちのツアーの時間が。
チケット見せてオーディオガイドを借りて中に入ります。
残念ながら内部は写真撮影が禁止だったので、内装がどうしても気になる方は直接お城へ行きましょう。
めちゃめちゃ豪華絢爛かつシックな、お城のイメージをそのまま具現化したような内装でした。いろんな種類の部屋を通ってツアーをしていきますが、なにからなにまで豪華です。本当にこんな環境で暮らす人間がいるのかなという気分になります。「王座の間」が一番有名ですが、個人的には「控えの間」も同じくらい感動しました。
オーディオガイドを聞きながらの城内ツアーはあっという間に終わります。ツアー後はカフェレストランやお土産売場、トイレがあるところを通って下へ降りながらもとの場所へ帰ってきました。
途中にめちゃくちゃ景色のいいところがあります。奥に見える山はアルプスでしょうか。柱で隠れてますがホーエンシュヴァンガウ城、その奥のアルプ湖まで一望できます。ここでは皆さん写真を撮っていました。
帰りは真面目に観光客らしく馬車に乗って下に降りてきました。中国の方、日本の方のツアーグループもたくさん見ました。さすがに超人気観光スポットです。まだまだ旅の前半だからという理由でお土産を一切買わなかったのがちょっとだけ悔やまれます。
駐車場まで降りてきてまだ9時過ぎ。まだまだ今日も時間がたっぷりあります。昼食にもまだまだ早いので、とりあえず先へ進むことに。次に目指すのはオーストリア。ですが例によって行先は不明。お腹がすいたら近くの街へ寄ろうかな。
ドイツ・オーストリア国境の大自然
さて、オーストリアへ向かうべく車に乗り込んだ我々はiPhoneのナビを頼りに山道を進んでいきます。どれくらいでオーストリアに入るのかなと思ってマップをよく見てみるとなんと、出発から15分ですでにオーストリアに入ってました。国境のゲートとか看板とかなんにもなかった…。国境では思いっきりはしゃごうね、思い出に残る瞬間にしようね、と約束していたのにただただマップを眺めることしかできない2人。
また、オーストリアに入ってからだんだんとポケットWi-Fiの調子がおかしくなってきました。通信ができない…。
原因はおそらくドイツのSIMカードだったからですね。なのでオーストリアに入ってから使えなくなってしまったんだと思います。EU内で国境越えの認識が緩くなってたのかもしれません。
いろいろと上手くはいかないこともありますが、オーストリア国境付近の景色は素晴らしいものでした。車を走らせながら、現れる景色一つ一つに感動です。
こんな景色がずーっと続きます。余りにきれいな景色で感動したので、途中で車を止めて写真を撮ったことも。
奥の山に雲がかかってるようなので、それなりに標高が高い場所なのかなと思いつつ。
1日目とは打って変わっていい天気に恵まれ、最高のドライブ日和です。この美しい景色の中に黒のビートルがまた映える。
そんなこんなでワイワイはしゃぎながら東へ向かって山脈沿いに走っていきます。時刻は昼前。そろそろ昼ごはんも食べたいとのことでチロル地方のインスブルックへ行くことに決めました。
第5の街:インスブルック
高速を降りて街へ入るとすぐにオリンピックの名前を冠した総合競技場が。実はこの街、1964年と1976年に冬季オリンピックが行われたウィンタースポーツで超有名な街だったんです。そんなこととは梅雨知らず、昼食を食べるためだけに街へ降りた2人。駐車場近くのパスタ屋でパスタを食べつつ、Wi-Fiを繋いで街の観光とスイスへのアクセスの情報を集めます。
調べてみると、いやいや、めちゃめちゃ綺麗な街じゃないかここ!!
そもそも街の北側にどーんとそびえるアルプスが絶景で、結局街をしっかり散策してみることに。
街の観光の中心、マリア・レテジア通り。お店やレストランが立ち並ぶ歩行者天国のストリートです。奥に雄大な山脈が広がり、少しだけ「ハウルの動く城」のソフィーの街みたいです。
ここをまっすぐ歩いていくと、「黄金の小屋根」と名付けられた一番有名な観光スポットがあるようなので行ってみました。
どどん!…
…これのどこに街一番の観光スポットの要素が…確かにきれいな黄金の小屋根、ではありますが。美的感覚ど素人の僕にはその機微が分からず。
ん?という気持ちのまま次の観光スポットへ。
いやこっちの方が全然感動。見つけたとき目を見張りましたわ。
これはイン川という街を流れる川ですが、写真の加工ではなくて肉眼で見ても本当にこんな色なんです。アルプスの美味しい天然水なんて言いますから、通常の川の水に比べてミネラルが豊富でこんな色になってるんでしょうか。理由はネットで検索しても分かりませんでしたがとても不思議な水の色でした。奥のカラフルな建物も相まってとても絵になるスポットでした。「黄金の小屋根」からすぐ近くの川にかかる橋からこの景色が見れますので、観光の際はぜひお立ち寄りください。
思いのほかインスブルックの街を堪能できたので、そろそろスイス、インターラーケンへ向けて再出発です。ありがとうインスブルック。次はケーブルカーでアルプス登山やハイキングを目的に泊りがけで訪れたい!
時刻は午後4時。インスブルックからインターラーケンまでは4時間半の移動になります。スイスへ着くころにはおそらく日も沈んでいるでしょう。
2日目の夜:インターラーケンにて車中泊
スイスに入る頃ちょうど日が沈み、夕暮れのなか遂に国境越え。今回はしっかりと国境ゲートがありました。最初の不完全燃焼国境越えを取り戻すかのように盛大に車中で騒いで叫んで国境越えを果たした2人でした。
その後ちょっと走って僕は疲れて爆睡してたのですが、相棒が運転を頑張ってくれて夜10時頃にインターラーケンに到着。途中道に迷ったりずっと山道を走ったりでこの旅一番の難所だったこのルートを全部運転してくれた相棒には頭が上がりません。
湖のほとりの駐車スペースを見つけてそこに駐車。そこにあったベンチに座ってソーセージを焼いて遅めの夕食です。明日は2つの意味でこの旅最大の山場、ユングフラウヨッホへ登ります!
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